猫とポンコツ

30代の内向型独身女が転職や仕事、キャリア、生き方などのライフハックをダラダラ書いていきます

「上司」は先生でも親でもないから悩むだけムダ

新入社員が入って来て早2週間。まだ研修期間のところも多いですが、早くも新人育成に悪戦苦闘している先輩方はたくさんいると思います。

この時期になると、ネット上では「尊敬される上司になる方法」とか「新人に嫌われる先輩の特徴」とか、いろんな記事が出回っていて、そんな記事を読むたびに、「全然ダメだ…」と自信を失ったり、自己嫌悪に陥ったりすることもありますよね。

私もそうでした。

 

今でこそ直接新入社員と関わる機会は減ってきたのですが、私も初めて後輩を持った時は本当に悩みました。気負いすぎていたんですよね。

新しく社会人になったこの子にとって、初めての先輩。自分の指導次第で、もしかしたらこの子の社会人人生をダメしてしまうかもしれない…とかとか。

 

だから当時は懇切丁寧に時間をしっかりとって、かかりきりになって教えて、社会人としてのあり方や仕事をできるだけ早く身につけてもらおうと頑張っちゃっていたんです。

それでも全然うまくいかなくて、その日の言動を振り返ってはダメな先輩でごめんね…と自己嫌悪に陥るばかりの日々でした。

 

そのうち配置換えがあって、ちゃんと育ててあげられないまま、その子とほとんど関わることはなくなってしまったのです。

ところが、次の配属先では結構放置されていたようなのですが、普通にちゃんと成長していたんですよね。むしろ私が教えていたよりもイキイキしている…

それを見て、あぁなんだそんな頑張んなくて良かったんだ…と気づかされました。

 

いや、育成を任されたからといって、その子の人生まで背負う必要はないんですよね。

最低限の与えられた役割と仕事をきちんとこなしてもらうように働きかければいいだけの話(それが難しいんだけれども笑)。

いくら新入社員だからといって、成人したいい大人でもあり、小学生ではないんです。

そして、上司は先生でも母親でもないから、言葉悪いけど、その人が社会人人生をどう歩まれようと知ったこっちゃない。

むしろ余計なお世話かと。

また、上司を人間として好きになるかどうか尊敬するかどうかは、その人の捉え方・感じ方次第、その人の問題。

仕事上で支障をきたさない限りは、別に彼ら彼女らが憧れるような素晴らしい人間性を備えている必要もない。

そう考えると、本当にラクになりました。

 

だから、好かれる先輩、尊敬される上司になる方法とか、どうでもいいです。

やるべきことは、与えられた仕事でちゃんと結果を出すこと。そのために新人をどう戦力化させて関わってもらうかを、もっとロジカルにドライに考えていくべきだと、そう思っています。

 

そしてどうしようもない問題児は、一定数絶対に組織にはいるもんなので、そういう人たちがダメなのは自分のせいだと背負い込まないでほしいです。

その人たちよりも価値のある先輩上司らが潰れてしまうことが、一番会社にとっても大きな損失だから。

自責化することが美徳と思われがちだけど、そんなとんでもないやつを採用したのは、100%会社の責任だろ!くらいの気持ちで、早く自分の上司や人事に掛け合ってください。

それで、お前のせいだと責められるだけで、手を差し伸べてくれないのなら、何が重要なのかがわからない無能たちばかりなので、そんな会社からは逃げ出していいと思います。

 

ただ、新人育成も上司の仕事であることは間違いないです。

私の場合、たぶん育成の仕方にもたくさん問題があったので、そこはちゃんと反省しています。

頑張らなくてもいいと思ってしまうのは早計です。責任放棄はやめましょう。

あくまでも、新人育成のプレッシャーとストレスで相当しんどい人に、少しでもこれを読んで気を楽にしてもらえればと思っています。

 

本当に人を教えるってストレス半端ないですよね。

でも経験を積むと力の抜き方がわかってくるのであまり思い悩まないでほしいなあ。